高濃度鉄除去
1. はじめに
高濃度鉄含有地下水をろ過する場合、一般的な「塩素酸化・急速ろ過法」では、ろ過閉塞するため、前処理として①凝集沈殿施設を用いるか、直列2段~3段処理を行うか、どちらかの方法が大部分でした。
しかし鉄バクテリア法を用いると、微生物の金属酸化酵素により鉄、マンガンが酸化することが出来るため、無薬注で鉄・マンガンを酸化し、高濃度の鉄、マンガンを効率良く「ろ過することが可能です。」
今回、鉄バクテリア法を採用した施設は鉄濃度30ppm、マンガン1.1ppm、アンモニア性窒素1.0mg/L、有機物(TOC)4.1㎎/Lという原水水質の想定でした。
また、平成27年10月に秋田県某ホテルでの実証実験では、原水・地下水の鉄イオン濃度39mg/Lをろ過流速120m/d、1日2回逆洗において、0.1mg/Lまで、99.74%除去を達成する結果が出ました。