開発センターニュース

開発センターニュース No.8

内容抜粋—–

平成28年6月8日、日本水環境学会は、「鉄バクテリア法を用いた鉄、ヒ酸、亜砒酸の同時除去技術」の研究について、水環境の保全と創造に寄与する優れた技術として、平成28年度の技術奨励賞を授与し、表彰しました。
受賞者には、大阪産業大学の菅原正孝先生、京都大学の藤川陽子先生、NPO法人地下水利用技術センターの殿界和夫、横浜国立大学の鈴木市郎先生の四名を受賞者として表彰しました。
日本において伏流水を原水とする愛媛県観音寺町
の緩速ろ過浄水場(原水・伏流水)において、水中の溶解性鉄イオンが除去され、なぜ、水が浄化されるのかを調べた結果、鉄細菌が水の浄化をしていることを確認されたと、日本水道協会雑誌(1953年)に掲載されました。鉄バクテリアによる水の生物ろ過が初めて認識されたと八木正一先生(元大阪市水道局水質試験所長)がNPO法人地下水利用技術センターの講演で紹介されました。
私たちの研究、鉄バクテリアなどの微生物が鉄の微生物接触酸化と同時に、亜ヒ酸ならびにヒ酸を微生物接触酸化するメカニズムの研究の成果として、技術奨励賞を授かることが出来たものです。

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