開発センターニュース No.5
内容抜粋—–
昨年4月には某地下水汚染現場のカドミウム2.3mg/L含有水に対し、Cd除去率99.8%の処理能力を発揮するCd除去装置(施設能力80m3/d)を納入することが出来ました。
交野市では、産業廃棄物処分場跡地から湧出するダイオキシン含有水の「生物活性炭ろ過装置」を当社が設計。昨年5月に竣工・稼働しています。———11月には京都市伏見区の横大路沼跡のカット野菜工場では、沼跡の粘土質の地質に起因し、高濃度マンガン含有地下水・濃度5.3mg/Lの井水が湧出。この高濃度Mn水に急速ろ過塔を1本とする「ろ過システム」を建設し、浄水処理施設を竣工させました。
本装置は連続48時間持続ろ過において、ろ過水のMn濃度0.005mg/L以下を実現しました。この処理記録は、日本最高記録になると思います。
開発センターニュース No.4
内容抜粋—–
2013年4月下旬に、大阪府交野市某所に、湧水中に含まれているダイオキシン5pg/Lの除去用、生物活性炭ろ過システムが竣工しました。
これは平成24年8月に当社が交野市まちづくり部から施設の設計を受注していたものが、平成25年4月に竣工したものです——————平成25年4月30日、某所(金属工場)における「溶解性金属類による地下水汚染現場」に、㈱水処理技術開発センターが開発した「溶解性重金属除去用・特殊凝集・特殊ろ過材による急速ろ過・逆洗浄排水処理装置一式」が納入されました。————–この溶解性重金属除去装置の特長は、これまで、キレート金属吸着剤やイオン交換樹脂を使わないと除去出来なかった排水処理の分野に、ランニングコストの安価な「凝集・弱い吸着・急速ろ過法」を復活させたことに大きな技術的意味を持ち、ランニングコストが数分の一になる大きなメリットが生まれました。
開発センターニュース No.3
内容抜粋—–
2012年8月中旬に、島根県の上下水道コンサル会社-環境会社から、某浄水場で原水中に溶解性アルミニウム(AL)が1.5mg/L~2.4mg/L含まれており、既存の緩速ろ過では除去出来ないため、その除去法について当社に相談がありました——————
この高濃度の溶解性アルミニウムを含む浄水場の原水はpH5.7の表流水で酸性水でした。———————-ALは両性金属であるため、アルカリ性、酸性両方の水に溶解しやすいのが本当のところです—-
今回のアルミ除去法の相談は、①緩速ろ過の前処理とする。
②pH調整や凝集など薬品を必要としないこと
③ろ過のみで除去できるコストの安価な処理法であることが依頼内容でした————–
開発センターニュース No.2
内容抜粋—–
8月17日、㈱理工化学研究所(京都市)と当社は共同開発した「自動溶存マンガン濃度モニター」について特許申請する打ち合わせをしました。
特許申請は「京都国際特許事務所」に依頼しますが、先願特許について再調査を依頼しました。
自動溶存Mn濃度モニターをMn砂・急速ろ過機の後段に設置し、Mn濃度をモニターすることにより、Mn濃度0.025mg/L(適時設定が可能)に設定すると、警報を出したり、急速ろ過機の逆洗水を自動制御することにより、Mn障害を防止することが出来ます。——–
開発センターニュース No.1
内容抜粋—–
㈱理工化学研究所(京都市)と当社は共同で自動溶存マンガン濃度モニターを2月から新発売!マンガン黒水対策に朗報です。
地下水系の水道では、ろ過機から漏出する0.01mg/Lの微量マンガンでも、給水区域全体の配管網に沈着し、水圧や流量が変わるたび、黒くなった水道水が出る黒水障害、水質異常が発生することは珍しくありません。
ポリ製ライニング配水本管の普及が進み、配管腐食による鉄錆び、赤水障害は、仕切り弁部分に減りましたが、浄水場の急速ろ過機から漏出するマンガン(Mn)による黒水障害は、現在も全国的に数多く発生しています。————
㈱水処理技術開発センターは三年前から吹田市の化学工場の専用水道施設において、高濃度アンモニア性窒素(NH4-N 6mg/L)の生物濾過塔を基本設計竣工させ、安定稼働させる納入実績を持っています。
さらに、当社はヒ素除去生物処理では、兵庫県土木部(川西市内)の地下貯留水槽工事現場における湧水処理施設(6,000立方メートル/d)、対馬市水道部高浜浄水場(280立方メートル/d)のヒ素除去生物処理、石川県内灘町温泉病院専用水道(250立方メートル/d)のヒ素除去生物処理、富山県某市内の工場におけるヒ素除去生物処理(600立方メートル/d)を基本設計し、実装置納入の豊かな実績をもっています。